B-10
2019.10.21 Monday | category:-
Wool×Linen Hound's tooth bomer jacket / Phlannel
Phlannelからフライトジャケットベースのアウターが届きました。
サンプリングしているジャケットは第二次世界大戦末期に登場したフライトジャケット「B-10」になります。
こちらのB-10は初の布帛製のフライトジャケットで、しかも採用期間がわずか一年程しかなかったということで、なかなか希少なモデルになります。
ここから「B-15」や「MA-1」という名作の後継モデルへと続いていくわけですが、このB-10をピックアップしたあたりがPhlannelらしくてニクイところ。
ソリッドではなく千鳥柄のボディにしたり、本来のものには付いているエポレットを排除したりとベースは守りつつアップデートされた仕上がりは本当に素敵です。
ボディはウール×リネンの素材となっており、上質なウールにシワにならない量のリネンをブレンドしています。
その素材に縮絨(しゅくじゅう)をかけて毛羽と風合いを出した後、タンブラーで柄をよろけさせています。
この際にウールとリネンの糸質の差によって「歪み」が生じる為、完成した時に千鳥柄が千鳥、千鳥していないといいますか、やんわりとぼけた表情になります。し、これによってスタイリングへの取り入れ易さがググっと増していると思います。
この後にも張り感と若干の撥水性を出すために含浸という蝋に漬け込む加工も施されているのですが、もうね、やり過ぎ。笑
他にもExcellaファスナーやウール100%のリブ、取り外し可能な中綿入りコーデュロイの襟など推したいディティールが沢山ありますが、この生地のことを知ってしまうと申し訳ないですけど全部霞みますよね。笑
なんてうんちくがあったところで着飾る上ではぶっちゃけ全く役に立ちませんが、やっぱり知っていた方が胸を張って着れますし、単純に知っていたいというのが我々愚かな男というものではないでしょうか。
しかし、このジャケットはビジュアルの側面で見てもしっかり手が込んでいますのでもうもはやお手上げ。
格好良くて、優しくて、強くて、面白くて…とつけ入る隙がない、まるで少女漫画のヒロインが恋する男の子のような、
そう、ゆうのすけくん(あずきちゃん)のようなジャケットなのです。
だから僕は「ボマージャケット」なんてすかした呼び方はもうやめて「ゆうのすけくんジャケット」と呼ぶことにします。
ゆうのすけくんジャケットの着用感に関してはまた後日のブログで解説しますね。
RAZE
0776-97-9991
info@raze.jp
| razeshop | 15:57 | comments(0) | - |
|Comment