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「背景ある物づくり」というファッション


2019.10.24 Thursday | category:Mind

 

僕のメイン愛読雑誌というと、「Oggi」「anan」「東京カレンダー」「てれびくん」等々とセレクトショップの一店員として終わっているこじれっぷりではありますが、そこと少しでも調和を図るべく読んでいるものが「繊研新聞(電子版)」。

 

自分の業界については好きか嫌いかでいうと割と嫌いなんですが、だからって突っぱねていても何も始まらないので、嫌よ嫌よも好きのうちということで毎日なんかんや楽しみに読んでいます。

 

そこで少し考えさせられた最近の記事をシェアします。

 

 

”きょうから合同展プラグイン 背景ある物づくりに注目”

 

きょうから合同展プラグイン(繊研新聞社主催)が東京・渋谷のヒカリエホールで始まる。ウェア、服飾雑貨、ラフスタイル雑貨など幅広い出展者の中でもキラリと光るのは、語れるストーリーを持ったブランドだ。素材や作りへのこだわり、地域との共生を目指す独自のスタンス、着る人の暮らしに寄り添った機能性など。それぞれの背景や思いを、ぜひ会場で実感して欲しい。…全文はこちら

 

 

この「合同展プラグイン」とはその名の通り、多くの服飾雑貨のブランドが新作を発表し僕達お店のバイヤーが仕入れをしたり、メーカー同士が商談をしたりする期間限定のイベントのことで、いわゆる「展示会」が色々と集まったような場です。

 

ここで僕が気になったのは「背景ある物づくりに注目」という点。

 

それがおかしいとは全く思いませんし、むしろ共感できる内容なのですが、このことを繊研新聞というメディアが謳い始めたことに違和感を感じるといいますか、ここから一気に「背景ある物づくり系ブランド」が増殖していくと予測されます。

 

といってもそれは今に始まったことではありませんが、このようなメディアに載ったのならばその流れというのは更に加速していくだろうということ。

 

いかにもファッション業界らしく背景ある物づくりが分かり易く「トレンド」になる時が来たのです。

 

だから、きっとこれまで以上に沢山のお店やブランドが”私達こんなにこだわってます!アピール”をするようになるはず。

 

でそれがいけないのかというとそうではなく、そんなのはこれまでもずっとあったわけですし、むしろそれは必要なことであると思っています。(僕も呼吸をするかの如くやってます)

 

が、繊研新聞のようなメディアがこう発信した今僕が気にするのは「こだわり」や「背景」をファッションとして打ち出す人達が増えるだろうということ。

 

「こだわり」や「背景」の種というのはそれぞれの思想や哲学です。

 

その種がファッションになってしまうと「こだわり」や「背景」の意味が変わってきてしまうと思います。

 

だから、そんな「ファッションこだわり」や「ファッション背景」では語るにも表層も表層での話にしかならない気がします。

 

なんて言ってしまうとすごくネガティブな感じになってしまいますが、これは僕の懸念ではなくただの予想。

 

心配しているというよりはむしろこの流れになると良いと思っています。

 

なぜかというと、それによって「本物」と「偽物」がよりはっきりしてくるから。

 

数年前のビッグシルエットブームの時ですらあたかも昔からそうでしたよ?みたいな顔をするエセビッグシルエットブランドやショップが増殖したものです。

 

それが今となっては激減。

 

これが今回は思想や哲学に近いところの話になってくるわけですから、よりシビアに選別されるのは必至でしょう。

 

なんて偉そうに解説していますが、これは僕自身に対する強いメッセージでもあります。

 

未曾有と言ってもいいこのビッグウェーブに乗るか呑まれるか。

 

今一度、自分・お店の思想や哲学と向き合うことで、

 

「Oggi系女子の横に立った時にサマになる系」のショップとして確立されるよう頑張ります。

 

ちょりんす。

 

 

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